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マヤ文明研究者 Yuの語り
古代文明や教育などについて感じたこと・考えたことを語ります。
【お知らせ】 世界史授業内容の移転
これまで「Yuの語り」で公開していた「世界史授業内容」や
「実践記録」を、新たなブログに移転しました(2016.4.25)。

 「マヤ夫の世界史授業」 ← ここをクリックしてください。

授業以外の内容については、
引き続きこのブログで更新していきます。


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563 長野の父の教え
今週、義理の父が亡くなりました。
私の父が私の大学院生時代に他界したこともあり、
これまでたくさんの教育や研究へのアドバイスを受けてきました。

離れた場所で生活しているので、
最近では一年に一回会えるかどうかだったのですが、
私にとっては大きな存在でした。

風景

この風景を見ながら、義父とした話や語りを思い出すと、
もうどうにも悲しみがこみ上げてきます。
特に職場から特別休暇をいただいてからは、
家にいると涙がとまらないです......。

義父は最期まで自分のことよりも、
自分の家族のことを気遣っていました。
言葉だけでなく、生き方を示してくれました。
「人のために」生きることを実践した人でした。
彼の教えにしたがって、私も生活していこうと思います。

そして彼は、生前こう言っていました。
「教育や自分のプラスになることは、どんなときでも優先して勉強しなさい」
だから、多分、悲しんでいるよりも前に進めと言うに決まっています。
人のために、生徒のために彼の教えを実行したいと思います。

で、落ち着いて部屋を見ると、
今月に入り、仕事や研究に身が入らなかったため、
自室の床には、書類が散乱しています。
それを片付けながら、記録が必要なものはきちんと整理し、
いわゆる振り返りをしなければいけないですね。

**********

というわけで、
さしあたって、床に置いてあったいくつかの書類のうち、
一番目にとまった走り書きのメモについて。

先月参加した授業デザインの勉強会について、
汚いメモ書きを頼りにまとめてみます。

ワークショップをやる際でにイメージするものは「活私開公」。
これは「滅私奉公」の対義語だそうで、
何となく意味が分かりますよね。
ワークショップ中に、自分の意見や考えをアウトプットし、
仲間に伝えることが大切です。
そう勉強会で学びました。

ただ、生徒たちにいきなり「話せ」といっても、
慣れなければ、そううまくできることではありません。
だから、自分の考えをまずは何かに書いて
アウトプットすることから始めるのがいいとのこと。
そして、それをもとに話し合うようにすれば
効果があると、アドバイスをされました。
だからポストイット(付箋)を使うのが有効なわけです。

毎回の授業では、なかなか時間的にも難しいので、
テーマによっては、グループワークでなくペアワークでも、
ポストイット(付箋)を使ってみます。
そうすることで、コミュニケーションが苦手な生徒でも
考えのやり取りがしやすくなるかもしれません。

さて、勉強会で教えてもらったワークショップデザインは、
次のような順を踏んでやるとスムーズに行くそうです。

・事実や経験
  ↓
・感情
  ↓
・考察
  ↓
・原理
  ↓
・決意

これについて、講演を担当したNさんから、
直接教えを乞いましたので、紹介します。

たとえば、食品ロスをなくすワークショップを例に考えると
次のようになります。わかりやすい説明ですね。

・事実や経験
 これまでの経験を書き出して発表する

・感情
 これだけ多くの食品をロスしている状況をどう思うか?
 (各グループでフリートークしてシェアする)

・考察
 そもそもなぜ食品ロスが生まれるのか?

・原理
 メンバーの意見をまとめ、グループの意見を抽象化する

・決意
 今後はこのようにして生活する、という決意を紙に書いて持って帰る

ワークショップのファシリテーションスキルを学ぶ機会は
なかなかありませんが、授業設計に応用できて参考になります。
授業で「決意」まで持っていくのは大変ですが、
家庭、情報、芸術、体育、部活動のミーティングなど
応用できる場面も多いとのアドバイスでした。

それから、高校で行うべき地域探究とは何かについて、
参加者から多くの意見が出されました。

まず、自分の知らない地域の知識に触れる。
そして、地域にある課題を意識するようになる。
だから、課題を解決しようと考える。
これが「探究」であり、生徒を育てることにつながるとのことでした。

地域研究をすることで、
人と人との交流やふれあいが生じ、
自分と地域との間合いの詰め方を学ぶことができます。
これから具体的にそのデザインを考えてみたいです。

最後に、生徒が文を書いて教員に提出するとき、
「こう書いたら評価される」とか
「こう書いたら先生たちは喜ぶ」などと考えて
書いていることが多いのではないか、と疑問が出ました。

確かに、模範的な文を教員が見ると、
つい嬉しくなってしまうことが多いです。
だから、「こう書いてほしい」というような
文章(解答)を求めないことが、
生徒への授業にとって重要ではないかと考えさせられました。

**********

と、こんな感じで整理してみました。
今日のところは、これが精一杯です。
お父さん、許してもらえますか?

次回はもう少し突っ込んだことを考えてみます。
おやすみなさい。

562 君たちはどう生きるか
今日は息子の誕生日。
ちょっといろいろと事情があって、
職場でお休みをいただきました。

で、最近売れに売れていて話題になることが多い
『君たちはどう生きるか』を読んでみました。
売れているのは「漫画版」ですが、
私はやはり通常の文庫本を読みたいと感じていました。

この本は、私が亡き父に勧められて読んだ本です。
そう、それは高校2年のときでした。
中身はよく覚えていませんが、
主人公のコペル君のやったことと、それに対するおじさんのコメントがあり、
なかなか面白かったという記憶があります。

うちの息子は、ちょうどそのときの私と同じ高校2年生。
その息子にこの本を読むよう勧める前に、
自分でも再度読んでみようと思ったのです。
内容はよく覚えていないだけあって、
約35年ぶりの本は新鮮です。

今、手にしているのは、表紙カバーもなく、
角が丸まっでいて、相当古いものです。
まあ、よくとってあったこと。
自分でも物持ちがいいのに感心しています(笑)。

全国学校図書館協議会選定図書に指定されているとか。
読んでみて、やはり息子に読んでほしいと思いました。

文庫本の最後で、丸山真男さんは、
「著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは、
人生いかに生くべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何か
という問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった」
とコメントを残しています。

では、内容を簡単に紹介します。

1.へんな経験(デパートの屋上から眺めて感じたこと)
  おじさんのノート-ものの見方について

2.勇ましい友
  おじさんのノート-真実の経験について

3.ニュートンの林檎と粉ミルク
  おじさんのノート-人間の結びつきについて

4.貧しき友
  おじさんのノート-人間であるからには

5.ナポレオンと四人の少年
  おじさんのノート-偉大な人間とはどんな人か

6.雪の日の出来事

7.石段の思い出
  おじさんのノート-人間の悩みと過ちと偉大さとについて

8.凱旋

9.水仙の芽とガンダーラの仏像

10.春の朝

6の雪の日のできごと と
7の石段の思い出 がこの本の一番印象に残る箇所だと思います。
上級生にからまれた友人を見て見ぬふりをしたという話ですが、
自己保身のために、火中の栗を拾いに行くことができない経験は、
誰もが持っているように思います。
恐怖に友情が打ち勝つことができるのか。
最近の世の中では、なかなか勇気を持って友人のために
行動することができない人が増えている気がします。
私が中学1年生だったら、コペル君と同じ行動をとったかもしれません....。

そして、そのことを悔いて悔いて、一人でもがき苦しんで、
ついにおじさんに話したコペル君。
そして、そのことを知っていたかのように、
昔の石段でおばあさんに声をかけられずに終わってしまった話を
お母さんがコペル君に話した場面。
そのことで、コペル君がさまざまな思いを巡らし、
成長していく様子を描いています。

多分ですけど、この部分を当時の私は
「おもしろい」と感じたのだと思います。
自分も弱さから、友人を助けることができなかった
経験があったからではないでしょうか。

本にある、おじさんからの手紙で
とてもわかりやすい表現があります。
それを紹介します。

僕たちは人間として生きてゆく途中で、子供は子供なりに、
大人は大人なりに、いろいろ悲しいことや、つらいことや、
苦しいことに出会う。
もちろん、それは誰にとっても、決して望ましいことではない。
しかし、こうして悲しいことや、つらいことや、
苦しいことに出会うおかげで、僕たちは、
本来人間がどういうものであるか、
ということを知るんだ。

心に感じる苦しみやつらさは
人間が人間として正常な状態にいないことから生じて、
そのことを僕たちにしらせてくれるものだ。
そして僕たちは、その苦痛のおかげで、
人間が本来どういうものであるかということを、
しっかりと心にとらえることができる。


また私個人としては、4の貧しき友 も印象に残りました。
貧しくても、一生懸命家業の手伝いをしていて、
生産活動に加わっている友達をからかうなんて資格が、
消費活動しかしていない金持ちの子どもが馬鹿にできるのか?
お互いに尊重すべき精神がそこにある気がしました。

私は漫画版を見てはいませんが、
みなさんにはぜひ小説(原本)を読んでもらいたいものです。

561 初のバドミントン高校総体
今日は高校総体(県大会)3日目。
残念ながら、うちの部は昨日で敗退してしまい、
今日は出勤日。
でも、車が故障して整備工場に持っていくので(もしかしてレッカー移動?)
お休みをいただいています。

これから整備工場に持って行くまでの時間を利用して
(午前9時に開くので)
昨日までの高校総体で感じたことを一言。

バドミントン部旗
これは大会会場に掲げた部旗です。
部員は「初めて見た」と言っていました(笑)
私も初めてです。
この4月にバドミントン部の顧問になったばかりなので当たり前ですが...。

まず、部活動として機能させるため、
現在の顧問の先生のよいところを活かしながら、
昨年度まで顧問だった先生の修正点を頭に入れ、
まずはたくさんの時間を部員(生徒)と共有するよう、
なるべく多くの時間を体育館に足を運ぶようにしました。

この4月に顧問になったばかりなので、
まったく信頼関係がないわけですから、
その関係を少しずつ作っていくように、
なるべく会話を増やしました。
技術的な知識がほぼないので、
いろいろと部員にきいて教えてもらうことから始めました。

部員間の人間関係が複雑で、
それをうまく取り持つなんて不可能なので、
気持ちよく練習できて、気持ちよく3年生が引退できることを
一番の優先順位において2ヶ月顧問を務めてきました。

結果からすると、顧問と部員の会話は増えたと思いますが、
選手起用などでやはり溝は埋まらず、
わだかまりを残しての引退となったように思います。
自戒を込めて、やはりコミュニケーションが大事だと確信しました。

さて、試合では初めてベンチに座らせてもらい(登録上はコーチ)、
監督(もう一人の顧問の先生)にいろいろと計らっていただきながら、
選手にアドバイスすることもありました。
顧問の先生のアドバイスをそのまま伝えることもあったし、
自分で考えてアドバイスしたこともあったし、
とても勉強になった二日間でした。

一言ではまとめられませんが、
次の2点が特に重要だと思いました。

まず、ポジショニング。
自分のポジショニングに隙がないかを考えること。
相手のポジションを見て、どの穴があるかも考えることが肝要です。
その上で、どのように配球するかが勝利には不可欠だと感じました。
そして、いかに相手の弱点を見つけ、
そこをしっかりつくことも大切です。

次にコミュニケーション。
特にダブルスでは、選手同士の狙いが一致しなければいけません。
配球をどのように組み立てるのか、
相手の弱点がどこなのか(試合を通じて発見できるので)、
狙いを共有しなければいけません。
そして劣勢になった時に声を掛け合うことも重要です。

あたりまえのことですが、初体験の私には、
とても勉強になりました。
今後の練習メニューにいかしていきたいです。

監督やコーチにはいろいろなタイプがあることも
当然といえば当然なのですが、
実際対戦したチームや、上から観戦していたチームから
気づかされたことも多かったです。

試合中に「こうしてはダメ」とか
「こうするから負けるんだ」と言うのではなく、
「こうするとイイ」とか
「こうすると上手くいくかも」と言う方がいいはずです。
前向きな捉え方で選手を励まし、あるいはアドバイスを与え、
選手の力をうまく引き出すことがベンチの役割だと思います。
そういう面では、うちの監督のアドバイスはさすがだと感じました。
私も、そういう方向性でアドバイスを送りました。

うちの顧問(監督)の先生の考えも含め、
うちのチームには、一から十まで教えてあげることではなく、
どうやったら上達し、試合を有利に進めていけるのかを
「気づかせる」指導がいいのだと思います。

明日から、新チームが始動します。
楽しみながらやっていきたいと思っています。

3年生の部員の皆さん、ご苦労様でした!
そして一緒に過ごした時間に感謝します。

560 学びの場3連発
5月最後の週末。
今月は、ブログをあまり更新しませんでした。
いろいろなことはあったのですが、
まあもっとも少なかった「3回」というタイ記録ということで。
体調が悪いわけではないので、ご心配なく。

一週間ほど前の話になりますが、
土曜・日曜・月曜と、学外での学びの場を求めて、
他県から来た方々とともに時間と場を共有してきました。

土曜日は「大船渡学」。
有志で集まっているEnjoy Learning Forumという団体に
参加してきました。
その世話人でもあるN氏とK氏によるコラボ講演。
地域課題を通じた探究支援というサブタイトルのとおり、
高校生が探究する環境を整えてあげるのがN氏とK氏の仕事。
いわゆる「総合学習」の一つとして実践していますが、
「大船渡学」といいながら、「大船渡」のことを調べるのではなく、
「将来の目指したい姿」と「現在の自分」の差を認識し、
「将来の目指したい姿」に到達するための手段を考え、
行動できるようになることが目的です。

もともとは大学の志望理由書を書くために始めたとか。
「大船渡学」といえば、連想するのは「地域学習」とか
「調べ学習」といった活動になると思いますが、
「大船渡のことを学ばない大船渡学」とのこと。

生徒の学びたいことを主として、地域に関することはあくまでも従。
そして、机上ではなく地域というフィールドに出ることを推進。
実際やるのは、教員による準備など大変ですが、
私の勤務校でも立ち上げたいと感じています。

詳しくはリクルートの『Career Guidance』に掲載されているので、
こちらをご覧ください。
 → 大船渡学

N氏が強調していたのは、脱成果主義でありたいということ。
生徒たちが書くレポートや感想は、こちらの教員が評価したり
喜んだりするような内容であることが多いらしい。
でも、自分のためにやっている探究活動が、
評価されるためにやっているなんておかしい、
というのが彼の主張でした。

私は、授業でほぼ毎回「今日のゴールシート」で、
その日学んだこと(学んで欲しいこと)について、
80~100字で書いて提出してもらっていますが、
その内容は「教員を喜ばせるもの」なのか?
大いに自問自答しました。
そういう意味で、大きな学びとなりました。

ELF26-7.jpg

その学びの場を一時抜け、夜は勤務校の同窓会に参加しました。
その同窓会では、多くの教え子と会い、
少しばかり盃をかわしたのですが(頚椎の調子が今一つでちょびちょびという感じ)、
懐かしい面々と会い、彼らの在学当時の話で盛り上がりました。
でも、一番嬉しかったのは、
卒業して教育実習を指導して以来、
ずっと会っていなかった教え子との再会でした。

好人と2

避けられていたとばかり思っていましたが、
その教え子なりのポリシーがあり、
自分で目指すあることを成し遂げるまで、
連絡を取りたくなかったとのこと。
気持ちはわかりますが、そんなことより会って話をしたかったと、
本人には伝えました。
プライベートのことなので、これくらいにしておきますが、
これからは同じ教員として、「恩師(といえるか微妙ですが)と教え子」
の枠を取り払って、上下関係なく、
お互いに学び合っていこうと話しました。

しばらく話したあと、先ほど講演してくれたN氏とK氏、そして
北海道からわざわざかけつけてくれたO氏との三次会に合流。
酒を飲んでの「振り返り」をしました。

日曜日と月曜日のことも書こうと思いましたが、
今日はこの辺にしたいと思います。

ただ、最後に一言だけ付け加えておきます。
「授業デザイン」と「主体性」について学んだので、
それぞれ簡単に記します。

授業をするにあたって、綿密な「授業デザイン」なくして、
何となく授業をするのはよろしくないということ。
何をどのように学び、その結果何を得るのかを、
しっかりデザインしなければいけないということです。

「主体性」については、
それを評価することは非常に難しく、
e-ポートフォリオなどの成果物で、
生徒たちの「主体性」を評価するなんてナンセンスだということ。
でも、評価しなければいけないのだとすれば、
もっと熟考を重ねて、最大限生徒たちの学んだことを
評価しなければならないということです。

なんかまとまらない感じですが、
今日はこれで勘弁してください。

559 母校の創立記念日
今日は私の勤務校の創立記念日。
母校に勤めているので、母校の創立記念日。
新たな学習指導要領が公表され、
教育について本気で考えなければいけない日が迫っています。
もちろん、もう始まっているのですけど。

榴ケ岡校舎

これ、昔の母校の写真。
考えてみれば、当時も新たな教育を求めて、
元の高校から校舎が別個に成立し、
やがて一つの高校として独立したのでした。

いつの時代も、しっかりした教育理念をもって、
どんな青年を育てていくかを考え、
教育活動にあたっているはず。

ここ数年、
日本全国で教育が見直され、
模範とすべき高校がたくさん出てきました。
全国に仲間もできました。

自己研鑽に励みながら、
本気で学校改革に取り組んでいきたいです。

そんなふうにあらためて考えるのも悪くないかな。
そんな創立記念日。
通常通り出勤です(笑)

558 「TBS上田晋也のサタデージャーナル」 の歴史総合
みなさま、GWいかがお過ごしでしょうか?
私は前半は部活動、後半は「仕事」をしています。
自宅で机に向かうのも、
本をゆったり読むのも、悪くないですね。

さて、今日は久々の「番組ウォッチング」というジャンルでの投稿。
今朝早く、東京にある専修大学附属高校の杉山比呂之さんが
テレビ出演していた(事前に教えてもらっていました)ので、
ビデオ録画して見てみました。

「TBS上田晋也のサタデージャーナル」では、
日本史・世界史がなくなる?
という関心を引くスーパー(サブタイトル)で
「歴史総合」という2022年から高校で始まる
新たな科目を特集していました。

杉山先生

KP法で説明している授業手法、
縄文時代と弥生時代の幸せを考える
という問いの設定など、
いろいろ勉強になりました。

杉山先生とは、産業能率大学の皆川先生とのご縁で、
KP法についての書籍で執筆分担させていただきました。
いずれ直接お会いして、多くの学びを得たいと思っています。

これまで何度か拙ブログやfacebookでも書いてきたように、
世界史の授業では、単なる「歴史の出来事」として暗記するのではなく、
「自分ごと」として自分の生活に取り入れられるような問いを設定し、
思考する授業を目指しています。

あれ? 教育に関連することを書いてしまいました。
どうも教師の性ですね。
今回は「番組ウォッチング」というジャンルで書いているので、
番組そのものについてコメントしておきます。

以前、私も収録によってテレビに放映されたことがあり、
そのときの苦い思い出が少しよみがえってきました。
編集の段階で、いろいろとカットされた場面も多いと思います。

まず、「日本史・世界史」がなくなるというスーパー(サブタイトル)について。
これは、関係者のみなさんなら知っていることですが、
日本史の近現代に焦点を当て、それと世界とのつながりや関連について
「歴史総合」という科目が新設されます。
でも、番組を見ると、
いかにもその新設科目だけになってしまうような誤解を招きます。
必修科目以外にも、選択必修科目として
「日本史探究」「世界史探究」という科目も設置され、
希望によってこれらを履修することになっています。
解説のフリップで、このことが小さな文字で1~2秒写されましたが、
コメントは特にありませんでした。
少しでもいいから、触れてほしかったです。

「世界史必修」ではなくなるというのが、正しい表現です。
日本史や世界史がなくなるわけではありません。
やはりテレビ番組の影響は大きいので、
誤解のないようにしてほしいものです。

また、わかりやすくしたのだと思いますが、
「年号や用語を覚える ×」
「自分で調べ 考え 理解を深める ○」
のようなフリップも出てきました。
でも、これも大きな誤解を生みます。

出演者のやり取りを聴いてみると、その意図はわかります。
年号を覚えるだけでは意味がないという流れなのですが、
やはりフリップはインパクトがあります。

「覚えることだけではなく、考えることが重要だ」
という意味なので、
知識を覚えることが役立たないといった方向に
持って行かれるとまずいと感じました。
やはり「知識を活用する」といったフリップが必要だったと思います。

教育現場にも、「知識<思考」という風潮があるように感じます。
実は私自身も、そのトラップに引っ掛かりかけた時期もあったので、
自戒も込めて、これには十分注意が必要です。
知識という基盤の上に、考えるというものが重要になってきます。
あたりまえのことではありますが.....。

最後に少し授業についての感想を。

授業の問いとして出ていた
「幸せな社会 縄文時代と弥生時代を考える」について
生徒たちのメモに
「~時代の方が幸せ」
というものがいくつかありました。
この表現について、私は違和感があります。

「幸せ」は他人が判断するものではなく、
そのとき生きている人たちそれぞれが感じるもの。
だから、意味するところはわかりますが、
私なら「どちらが自分にとって生きやすいか?」という問いにすると思います。

わかりやすい設定なので、そのことを批判するつもりはありません。
ただ「幸せ」という言葉が、少しひっかかりました。
東日本大震災があったからでしょうか。
どうも、生きることについての言葉には、
それ以降敏感になっています....。

ある方が、こんなコメントをくれました。

縄文と弥生を通じて、
今を生きる自分にとっての幸せについて考えるのが、
真の歴史学のあり方です。
一方、歴史学のやり方として、
縄文と弥生の歴史的な姿を学ぶ必要があります。

あ、やはり教育や学問に話が行ってしまいますね(笑)。

テレビを通じてわかったのは、
生徒たちはとても「主体的」に授業に臨み、
深い学びを実践していたことです。
早く、生で杉山先生の授業を見てみたいです。

557 アメリカのイースター
もう4月も終わりですね。
ホント、あっという間に過ぎました。

私個人としては、環境がかなり変わり、
学年もフレッシュだし、副担任で業務が激減したし、
部活動の顧問も変わりました。
授業も種類が少なく、ひと学年に専念できるので、
かなり深く教材研究をしています。
だから、新たな環境に身を置いているため、
バタバタとして時間が過ぎているのでしょう。

さて、私の勤務校では、やっと先週イースター礼拝が行われました。
いくらなんでも、少し遅すぎますよね。
行事を入れるのに苦労しているのでしょうが、
今年の本当のイースターは4月1日だったのですから。
あ、批判しているわけではないですよ。
単純に遅いな、と思っただけです。

というのも、イースターの話題が学校で出たら、
アメリカでいただいた子ども向けのイースターのギフトを
生徒たちに見せようと思っていたんです。
かわいらしいお菓子もあるし。
でも、そのイースター礼拝が行われた日は、
部活動の大会があって出張日でした。
だから、何もできずじまい。

で、これがイースターにいただいたギフト。
ダラス在住の友人Coriに心から感謝!
もったいなくて食べていないのですが、
そろそろ生徒にも分けながら食べようかな。
数が少ないので、私が感動した答えを言った生徒にあげるとか。

DSCN9672.jpg

DSCN9671.jpg

上のバスケットなんか、
特にうさぎがイースターに関係しているのがわかりますよね。
イースターはキリストの復活を祝う行事なのに、
どうしてうさぎなのでしょうね?

昔から、うさぎは多産と豊作のシンボルでした。
同時にイースターでおなじみの卵も雌鶏も、
繁殖・命・再生のシンボルだとされています。

18世紀にドイツからアメリカに渡った移民は、
彼らの女神を春分の日にお祝いしていました。
そこからイースターと関連づけられたのかもしれません。

また、ドイツに伝わる話では、
ある女性が貧しくて、子どもたちにお菓子をあげられなかったのですが、
翌朝、この家の庭にうさぎが来て卵を産んでいきました。
ここからイースターにうさぎが登場するようになったのです。

こうして登場するようになったイースター・バニーは、
カラフルな卵やキャンディ、ときにはおもちゃをバスケットに入れて
祝日の前夜に子どもたちに贈り物を届けるようになりました。

外国文化を取り入れるのにたけている日本。
そのうち、イースターの季節には
イースター・バニーがあちこちで見られるようになるかもしれませんね。

556 フレッシュな1年生の授業開始
入学式が終わり、
いよいよ新学期が始まりました。
私もフレッシュな気持ちで、新たな授業手法を用いて
楽しく授業をやっていきたいと思います。

IMG_7367.jpg
近所の家の桜と白レン。あまり色がうまく撮れてませんが.、とてもきれいでした!

今年度の世界史授業は、1年生のすべてのクラスを担当します。
他の学年はまったく受け持ちません。
実はこのパターン、教員になって初めてです。
いつも、複数の学年やコースをまたいでいましたから。

1年生はオリエンテーション期間があり、
しかも授業ではガイダンスもやったので、
今週後半にようやく授業を始めました。

ガイダンスと最初の授業はこちら
→ ガイダンス
→ 最初の授業:人類の進化

全クラスを2時間ずつ行ってきたので、
今のところ気づいたことを少し記しておきます。

今年の1年生の授業で感じたのは、
対話を中心とした授業に慣れていること。
といっても、私自身が1年生を担当するのは3年ぶりなので、
すでにそういう傾向はあったのかもしれませんが。

アイスブレークにしろ、ちょっとした問いかけにしろ、
「じゃあちょっと情報交換してみて」とか
「意見をシェアしてみよう」と言うと、
ほぼどのクラスも自然に対話が始まります。
これはとてもいいことです。

「なんちゃってAL」にならないように、
私がきちんとファシリテートしたいと思います。

そしてこれから修正して
彼らの学びを深めていかなければいけないと感じたのは、
ノートやプリントをきれいに丁寧に書こうとしていること。
そのこと自体はいいことだと思いますが、
私からの問いかけや、元々設定してある問いに対し、
正解だけをきちんとメモしようとする生徒が多いようです。

ガイダンスで、
「失敗することを恐れないで」と何度も呼びかけ、
授業でも繰り返し生徒に伝えています。
答えを書くときに、
「正解」しか書こうとしない生徒が多いようです。
つまり、迷うと書かないのです。
そして正解がわかると、修正液できれいに書こうとします。

授業では、繰り返しこう言っています。
「間違ってもいいから、自分がそう思ったらまず書いてみてね」
「間違っていたら、消さずに赤で訂正すればいいんだから」

対話による学習も同じことが言えます。
アイスブレークのような、話しやすい内容
(たとえばどんな食べ物が好きかとか、昼食は何を食べたのかとか)
のときは、楽しそうに自分のことを話すのに、
世界史に関する問いを発すると、
間違っているかもしれないと考えて、
対話することを遠慮してしまうようです。

授業は間違ってもいい空間なんだ、
修正していく場なんだ、
という意識を定着させるよう、
毎時間生徒たちに働きかけていきたいと思います。

そしてもう一つ。
教科書の内容をしっかり理解できるよう、
教科書の音読を授業の最初に行っています。
でも、自分の頭に残すことが目的なので、黙読でも可能だと伝えました。
すると、音読するクラスと黙読するクラスと、はっきり分かれました。

これは、多分自分のやりやすいようにやる、というよりも、
周りが音読しないなら、自分だけ音読すると目立ってしまうことから、
遠慮しているのではないかと感じています。
あるいは、普段音読しないので、恥ずかしいのか、
うまく読めないのか、はたまた面倒くさいのか?

振り返りシート(リフレクション)で、一人一人書いてもらおうと思っています。
そうやって、彼らの状況を把握していかなければ。

私も含めて、お互いに成長できるように、
そして楽しく学べるように、いろいろと画策していこうと思います。

555 Uber
旅の様子をブログで語るシリーズ7回目(最終回)
今回はuberについて書いてみます。
ホストファミリーの家からダラス・フォートワース国際空港まで、
約50kmを47ドルで利用しました。

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私は今回始めてuber(ウーバー)なるものを聞き、利用したのですが、
みなさんは知っていましたか?
私の長男(大学生)は、大学の講義である先生から教えてもらったそうです。

私たち家族がアメリカを発つ日は、ちょうどイースターでした。
せっかくだから、現地のイースター礼拝に参加したかったのですが、
日本でのスケジュールがあり、この旅程がギリギリでしたから仕方ありません。

この写真が、この旅でお世話になったホストファミリー宅。
とても大きい家で、快適に過ごすことができました。

ダラスの家

で、イースターはクリスチャンにとってクリスマスと並ぶ二大イベント。
当初は無理を言ってくれて、空港まで送ってくれることになっていましたが、
午前中から礼拝の準備でとても忙しかったので、
(次男のJoelは朝早くからワッフルを作っていたし)
ホストマザーがuberを使うことを提案してくれ、
予約まですべてやってくれました。
本来なら自分たちでネット(スマホ)を使って予約すべきだったのですが、
助かりました。

さて、そのuberなるもの。
タクシーよりも安くサービスが提供できる点が便利だとか。
確かに、通常のタクシーでは、47ドルで50kmを走ってもらうことは無理です。

領収書を発行しなかったり、
タクシーメーターを使わないでボッタクる問題が起こっているそうですが、
Uberに登録した運転手は、いい小遣い稼ぎになるとか。

「白タク」と似たものになる可能性もあり、
導入に慎重な国や地域もありますが、
アメリカではかなり一般的に利用されているようです。

UBERのウェブでは、こんな説明がされています。
UBER

使い方は簡単
ワンタップで車両が直接お迎えにあがります。
すぐに乗車でき、ドライバーに行き先を説明する必要もありません。
目的地に到着したら、車から降りるだけ。
お支払いは完全に自動(カード払い)です。

いつでも、どこでも
毎日の通勤・通学に、街へのお出かけに、早朝のフライトに、
そして夜のお酒のお付き合いにも、すべて Uber にお任せください。
予約は不要です。

エコノミーの車種を、いつでも手頃な料金で利用できます。
ご利用の車種を選び、行き先を設定してください。
ドライバーの顔写真と車両の情報が表示され、
マップ上で車両の現在地を確認できます。

いつでも利用可能
電話をかける必要も、乗車日時を設定する必要もありません。
年中無休で、365 日どんな時刻にでも配車をリクエストできます。

と、まあこんな感じです。
日本ではあまり認知されていないようですが、
東京・横浜・大阪・京丹後の4都市で利用可能のようです。
UBER

安全性も含めて、まだ検討・修正の余地はあるようですが、
これから世界に広まっていくのでしょうか。

以上、7回に渡る「旅の様子をブログで語るシリーズ」はおしまいです。
お読みいただき、ありがとうございました!



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Author:montewits
HN:Yu
マヤ文明研究者
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