神殿4からweb); background-repeat: no-repeat;
マヤ文明研究者 Yuの語り
古代文明や教育などについて感じたこと・考えたことを語ります。
【お知らせ】 世界史授業内容の移転
これまで「Yuの語り」で公開していた「世界史授業内容」や
「実践記録」を、新たなブログに移転しました(2016.4.25)。

 「マヤ夫の世界史授業」 ← ここをクリックしてください。

授業以外の内容については、
引き続きこのブログで更新していきます。


スポンサーサイト
516 地球フェスタ2017
多くの国や文化が集まるという「地球フェスタ」に行ってきました。
今までこのイベントがあることを知らなかったのですが、
今夏次男がダラスへの派遣でお世話になった仙台国際観光協会
がかかわっているとのことで行ってきました。

今回は仕事の合間に行ったため、
食事をするついでに立ち寄ったという方が正しいのですが、
お祭り好きの私にとっては、興味津々で訪れました。

広い展示室にたくさんのブースが立ち並び、
世界の料理たるお店も出ていましたから、
企画・準備そしてこれから後片付けするスタッフのみなさん
はさぞ苦労しているだろうと思います。

DSCN8661.jpg

ステージでは、フィリピンの歌と踊り、
インターナショナルスクールの生徒たちによるコーラスなど
いくつかのセレモニーが行われていました。

DSCN8659.jpg

でも、ちょっと首をかしげたのは、各ブース。
何を目的に何をしたいのか、よくわからないものもチラホラ。
小物やお菓子を売っているところもありましたが、
だまって座っているブースが多数。
もう少し積極的に、何をするためのブースなのか
参加者にわかりやすいようにしてほしかったです。

DSCN8662.jpg

私の次男がお世話になったTOMODACHIのブースには、
何人かのダラス派遣団の参加者がいましたが、
もう少し自分たちがどんなことをしてきたのか、
アピールすればいいのに、と感じました。

もちろん、通りすがりの無責任なものから見た勝手な感想ですが、
自分の専門である文化資源の社会的還元でも同じことが言えるかも、
といろいろ考えながら見てきました。

一言でいえば、遺跡公園にしても、
こうした国際的なイベントにしても、
参加型に変えていかないといけないでしょう。

主催者側が楽しみを提供するというよりも、
参加者が楽しみを共有するために、イベントにかかわっていく
必要があるように思いました。

とはいえ、台風が過ぎ去り、
青空が広がり、さわやかな環境で過ごすことができ
(といっても1時間程度で帰宅して仕事したわけですが)
ゆったりした休日でした。

515 教え子の結婚式
今日は教え子の結婚披露宴に行ってきました。
あたたかい式でした。
呼んでもらってありがとう。
今頃、二次会で盛り上がっている頃でしょうか。

同じテーブルには、新婦の職場の方たちと同席させていただきました。
私の高校からの「恩師」は二人だけの参列でしたが、
とても素敵なスピーチをいただいた上司の方をはじめ、
素敵な職場の先生方や同僚の方々ばかりでした。
新婦は職場では大変なことが様々あったということでしたが、
あんなふうに涙を流して喜んでくださる皆さんに支えられ、
彼女は幸せだったことでしょう。

DSCN8655.jpg

結婚式はもちろん本人たちを祝福するわけですが、
私たち教師にとっては、その式に集まるたくさんの教え子たちと
久しぶりに会うことができるのも素敵です。

今日は10人くらいだったでしょうか。
彼らが卒業してから7年半ぶりに会うことができました。
高校時代に一緒に頑張って全国大会に行った仲間が、
ダンスを披露してくれました。
うん、すばらしい!
動画を見せてあげられず残念です(笑)。

教え子たちも成長していて頼もしかったし、
何よりも笑顔が素敵でした。
ちょっと頚椎症のため、手先が痺れていたのですが、
そんなものを吹っ飛ばすくらいの幸福感でいっぱいでした。
やはり教師たる者、教え子が幸せそうに笑っている姿を見るのが一番です。

ちょっとした事情があり、
私が祝辞を述べる可能性があったのですが、
今日は遠慮させてもらいました。
でも、そのとき話の最後で「締め」で言おうと思っていたことを、
ビデオの前で話してきました。
きっと、新郎・新婦は答えがわからず、考えてしまうことでしょう。
同じテーブルの方々には、答えを教えてきましたが、
「このネタ使わせてもらっていいですか?」と言われました。
どうぞお使いください。

では、その話を最後に「締め」で。

絆とかけてわがままと解く
その心は?
二人とも〇〇〇と遠慮せずに言って、
お互いの幸せを叶えてあげてね。

お粗末さまでした。

514 HDDが壊れた代償
先週、データ修復のため、HDDを業者に預けていたのだけれど、
「重度の物理的障害」のため、修復不能との連絡があり、
今日、HDDが手元に戻ってきた。

見かけはこんな感じで普通なんだけどね。
(当たり前だよ、おバカ!)

壊れたHDD

覚悟はしていたけど、
HDDのデータがすべてパーになったのは、やはり大きい。
毎日、授業のプリント作りは自転車操業。
以前のように「一方通行」で授業をするなら、
授業プリントの作成にそれなりの時間しかかからないのだけど、
ALに変えてからの授業準備は半端ないから、
やはり辛い。

そして今日、ついにやってしまった。
3年生の小テストの作成がすっかり抜け落ちてしまった.....

教室に行ったら、みんな黙々と問題集を開いて勉強。
「え?今日は小テスト?」
まじ焦った..................
今から作るから待ってて!と言って、教員室に戻ったものの、
やはり彼らの大事な時間、作るまで待たせるなんて.....。

で、結局口頭で問題をいい、答えを書かせることにしたけど、
そこまでどのくらい時間を無駄にしたのだろう。
授業で使うiPadも情報の先生のところに取りに行かなければいけなかったし。

でも、おかげで、ほぼ全員が満点。
そして、彼らは優しかった。
一人で「もう最低!」と何度かつぶやいてたら、
「そんなことないっす」とすかさずフォロー。
ホント、いい生徒に恵まれてる。

今回HDDが壊れて、多くの仲間からメッセージが届いた。

「一から始める分、さらにいいものができるから、
 前向きにやっていってください」

「大きな代償だけど、もうデータを失うことはないでしょう。
 慎重にバックアップをとってください」

授業データはもちろん、
研究データもプライベートの写真もパー。
だけど、その分得るものが多いと自分に言い聞かせて、
前向きにやっていきたい!

そう心に誓った9月の日なのでした。

513 講演―マヤ文明のピラミッド
今日は先月に引き続き、マヤ文明の講演をしてきました。
2回目の今日は、「マヤのピラミッドの謎にせまる」
主催者側が、なるべく多くの参加者を募るためにタイトルを考えたのでしょうが、
やはり一般的には「謎」ということばを使いたいんでしょうね。

前回同様、参加したのはご高齢の方が多かったのですが、
眠る人は若干名で、熱心にメモをとっている姿が印象的でした。
年齢に関係なく、話ばかり続いていると、
どうしても眠くなりますよね。
高校の授業でもそこは同じです。

DSCN8649.jpg

DSCN8652.jpg

今日の講演は、ざっくりこのような内容でお話ししました。

○ピラミッドのイメージ
Q:ピラミッドは墓なのか?

○古代マヤのピラミッドの特徴
Q:古代マヤとエジプトのピラミッドの違いは?

○ピラミッドを建てた理由
Q:なぜピラミッドを築いたのか?

○ピラミッドが象徴しているもの

・ピラミッドと山の関係
 山と建造物が重なるように建設したり、山とピラミッドを同一視したりする。
 聖なる山を意味する「ウィッツ」の文字が、ピラミッドに装飾された事例も多い。
 人工の神聖なる山を都市につくり、信仰の対象とした可能性がある。

・ピラミッドと洞窟の関係
 洞窟は、雨や嵐の神々が自然現象のもとといっしょに住んでいる空間と考えられ、
 豊穣や創造の象徴で、現在も巡礼して雨乞いの儀礼をする場所もある。
 神殿の入口を洞窟に見立てて建設することで、神殿内部で洞窟と同様の儀式をする場
 と考えたのかもしれない。

・ピラミッドと地下界の関係
 古代マヤでは、世界は天上・地上・地下界に分かれていると信仰されていた。
 天上界は13層に分かれ、中央にはセイバの木が立っていて、地上と結ばれている。
 一方、地下界は9層に分かれていると信じられていた。
 洞窟は大地と地下界を結ぶ通路で、シバルバ(恐怖の場所)への入口でもあった。
 ピラミッドは9段で作られているものもあり、これは洞窟を模した神殿から地下界に
 降りていくことを意味し、王墓(死)と関連させたのかもしれない。

・ピラミッドと暦の関係
 チチェン=イツァの「ククルカン神殿」を例にお話しした。
 春分・秋分の日のみ、ククルカン(羽毛の生えた蛇)がピラミッドに浮かび上がる。
 これは、太陽高度と年間の運行を熟知していたことのエビデンスである。
 91段の階段×4と、神殿の基礎である1段を足した数字は、365日暦を表現している。
 階段をはさんで左右の面には、26コのくぼみがある。
 あわせて52コのくぼみを、正面から見ることになる。
 これは、260日暦×365日暦=52年周期 を表したものである。

○マヤ遺跡への旅
 これから旅に出たいと思えるように、
 いくつかの遺跡について、写真を交えて紹介。
 遺跡の素晴らしさもそうですが、旅先でつながりを持った出会いも大切。
 旅はそうした偶然の出会いやつながりを得ることも醍醐味。

こんな内容で80分でした。

楽しんでいただけたなら嬉しいのですが、
これをきっかけに、もっと知りたい、なぜそうだったのだろうと
さまざまな疑問が生まれ、それを学ぼうとする気持ちが生まれていくことが、
このような講演会の意義だと思っています。

ただ、知識を一方的に与えるだけの講演会から
脱却したかったのですが、
ご高齢の方々に「参加者同士の対話」を求めるのは酷かもしれないので、
細かい問を発することで、私との対話を創り出そうとしました。

今回の2回分の講演では、半分は拙著に書いてあるネタ、
半分は新たにわかってきたことをミックスしました。
もし興味がある方は、拙著を手に取って読んでいただけると望外の喜びです。

表紙写真web
ご注文はこちら
    ↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/428605814X/ref=as_li_tf_il?ie=UTF8&tag=tikal55-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=428605814X

最近の授業は、知識や雑学を交えるというよりも、
生徒が考える時間を創り出すことを優先しているので、
なかなか自分が勉強した内容を披露する機会がありません。
そういう意味で、この度専門分野を話す機会をいただいたことに心から感謝します。
自分自身、本当に楽しく話すことができたし、
準備段階で、新たな知見をまじえる必要があったので、
あらためて勉強になりました。

そうそう、人とのつながりを少し書かせてもらいますね。
今日の講演会には、高校の教え子が一人参加していました。
マヤに興味があるのと、私の話を聴きたいのとで、聴きにきたのだと言っていました。
満足してもらえたのでしょうか。

講演会を終えて外に出ると、
これまた高校の教え子にバッタリ会いました。
特別支援学校で養護教諭として働いている子で、
勉強会の帰りだったみたいです。
自分たちで自主的に勉強しているとのことで、
目が輝いていました。
少しばかりの立ち話でしたが、もっとゆっくり話したかったです。

そして、今日は自宅に帰る前に、ジャズフェスティバルを聴いてきました。
野外の多くの場所で、思い思いの音楽を奏でているのを、
好きな時間に好きな人の演奏を聴くお祭です。

実は私が今日、マヤ文明についてお話したのは、
大学の恩師がマヤ文明を研究していた影響で、
マヤ文明研究がライフワークになったのでした。

その先生の娘さんの同級生が、とても澄んだ歌声で演奏していました。
事前に情報をキャッチしていたので、聴きに行ったのです。
そんな「マヤ縁」ってすばらしいと思いませんか?

そして今日は、彼女とその息子さんとのデュエットを披露。
親子で多くの人たちの前で演奏するなんて、とても素敵です。
今日の青空のように、本当にきれいな歌声でした。

そんな三つの出会いにも感謝する一日でした!

512 陸奥国分寺・尼寺跡ガイダンス施設
今日は朝から快晴。
湿度も低く、過ごしやすい休日となりました。

巷では、秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんのご婚約内定
の発表があり、そちらが注目されていますが、
わが家ではドラえもんの誕生日........ではなく、
うちの長男の誕生日。
朝、カードやちょっとしたプレゼントを渡しました。

で、ちょっとしたドライブを兼ねて、
7月下旬にオープンした「陸奥国分寺・尼寺跡ガイダンス施設」
を長男と二人で見学してきました。
この施設は、重要文化財の「陸奥国分寺薬師堂」
の南西部に建設されました。

DSCN8640.jpg

薬師堂は、伊達政宗が泉州の工匠駿河守宗次等を招いて
慶長12(1607)年に再建したもので 大崎八幡宮社殿とともに、
仙台市の桃山建築の代表的建造物です。

仁王門も残されています。
ただ、仁王様はちょっと残念なので、ここには載せませんww

DSCN8635.jpg

さて、そのガイダンス施設ですが、
憩いの場として天平回廊が再現され、
ガイダンス施設が隣接されています。
てっきり天平回廊は出土した礎石の上に復元されていると思いましたが、
そうでもないようです。
建築様式は当時のものを参考にしたようですが、
現在の道路脇に建設した方が利用しやすい位置だということで、
この場所につくられたみたい。
さまざまな事情があり、おそらく慎重に検討されたと思いますが、
原位置に建築した貰いたかったというのが正直なところ。

DSCN8629.jpg

このことについては、別に機会に詳しく書くことにします。
文化財関係の方々が、このことについては専門なので、
いろいろとご意見を伺えればうれしいです。

ガイダンス施設に入ると、非常に丁寧な受付で、
入館記念品をいただきました。

DSCN8642.jpg

こじんまりとした施設ながら、解説ボランティアの方がいらっしゃり、
他の来館者に熱心に説明なさっていました。

DSCN8627.jpg

解説パネルを読んでいくと、
国分寺・尼寺を建設するにあたっては、
七重塔を建てる詔が出されていたことがわかりました。
今更ながら、七重塔という指定があったことを知りました。

勉強不足ですね。
さらに精進したいと思います。

511 やっと青空(連続降雨記録途切れる)
今日はさわやかな青空が広がりました。
やっと雨にバイバイです!

昨日、朝の8時ころまで雨が激しく降り、
仙台の降雨連続記録が83年ぶりに更新され、
36日となりました。
でも午前中には青空が広がり、
記録がストップすることを期待していました。
 
今日は朝から真っ青な空。湿度も低く、とても過ごしやすかったです。
朝晩はむしろ寒いくらいでした。

HDDが壊れ、これまでのデータがほぼなくなり、
3年分の研究データも飛んで行きました。
修復のために修理に出しましたが、あまり期待できないかな。
かなりショックですけど、落ち込んでばかりいても始まりません。
今日の天気みたいに、明るく行きたいものです。

仙台の青空

命をとられたわけではないので、
これからまた積み重ねればいいだけのこと。

ただ、これからの授業プリントの準備に追われ、
今日聴きに行くはずだったうちの高校の
吹奏楽部の定期演奏会に行けなくなってしまいました.....。

それが生徒たちには申し訳なかったです。

510 久々のマヤ文明講演―夏休みも終了
今日で夏休みが終了します。
でも「夏」らしくなかったです。
現在34日連続降雨中。
もしかすると、新記録達成されるかも。
(36日連続で新記録になりました! 8/26付)

農作物への影響が心配です。
昨日から気温は少しずつ上がり始め、
日照時間も長かったので、ホッとしていたのですが、
今日はまた雨.......。
でも、例年夏休みが明けると蒸し暑い日が続くので、
ある意味そうなってほしいなと。

私の夏休みは、前半が世界史の受験講習。
中半が部活動と雑務(3年生の今後の指導に向けての準備)。
同時に論考の執筆を2本。
執筆活動は結構久しぶりだったりしました。

盆休みは渡米した次男がいなくて、代わりに長男が盆帰り。
この時期も、あまり集中はしたとはいえませんが、
執筆活動の仕上げをしました。
何とか2本とも形になりました。

さて、ある旅行会社から「マヤ文明」の話をしてほしいと依頼され、
久しぶりに講演をしてきました。

2回シリーズの1回目は「マヤ文明とは何か?」
マヤ文明といわゆる「四大文明」の違いや、
マヤ文明の世界遺産の紹介、
マヤ文明の特徴として、マヤ文字やマヤ暦、
宗教儀礼や風習について話しました。
ところどころ、クイズ形式にして頭を働かせてもらいました。

ジビルチャルトゥン
(メキシコのジビルチャルトゥン遺跡)

参加したのはご高齢の方が多かったのですが、
眠る人は一人もおらず、熱心にメモをとっている姿が印象的でした。
事後アンケートでも、好評だったとのこと。
楽しんでいただけたようで安心しました!
そうそう、持参した数冊の拙著も、あっという間に売れてしまいました。

表紙写真web
ご注文はこちら
    ↓
https://www.amazon.co.jp/gp/product/428605814X/ref=as_li_tf_il?ie=UTF8&tag=tikal55-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=428605814X

やはり専門の話をして、興味深く聴いてもらえると嬉しいですね。
次回は「マヤのピラミッド」についてお話しする予定です。
最新の情報を組み込みながら、ピラミッドのさまざまな姿に迫ります。

参加した方々に充実した時間を過ごしてもらえるように、
しっかり次回の講演の準備をしようと思います。
一からパワポやプリントを作っていると、新たな知見をまじえることになり
自分のためにもものすごくプラスになります。
そういうふうに、あらゆることにポジティヴ指向で!

気持ちが上向きになったところで、明日から高校での授業も開始。
頸椎の調子が、長雨の影響で少しうずきますが、
生徒と一緒に楽しみながら授業をしたいと思います!

509 終戦記念日に思うこと
今日は終戦記念日。
世界のいくつかの国が戦争し、あるいは戦争に向かおうとしていることを
悲しむかのように、涙雨が降り続いています。

数日前から、ずっとやりたくてもできなかったことを始めています。
それは、昨年度勤務校が実施した平和学習のまとめ。
さまざまなやり方がある中で、
実質的に総合学習の時間が取れないうちの高校がやってきた
いや、私の担当する学年がやったことを紹介するために、
現在、原稿を執筆しています。

頚椎症が本調子でないので、
随分遅れてしまいましたが、
平和をあらためて考えるために、
意識的に部活動も授業もないこの時期を選びました。

その原稿にも書いたのですが、
被爆者講話は、勤務校が平和学習を始めて以来、
毎年行っている重要な研修事項です。
被爆した方々は高齢化し、
体験を伝える後継者の育成など課題もありますが、
この研修内容は継続していかなければなりません。
戦争の悲惨さを風化させないためにも、
彼らの生の声を聴くことは重要だからです。

生徒たちに提出してもらった課題レポートには、
こんな風な記述がありました。

・日本はすっかり平和になっていて、
 戦争は他国のもので他人事だと思っていた。

・戦争は人々のねじれた気持ちが国中に巻き込まれることで、
 罪なき人々も殺されていく。
 そんな恐ろしいものが今でも世界に残っていることは、あってはならないことだ。

・世界中の人々が互いにいたわり、思いやることができたなら、
 戦争をなくし平和が訪れると信じたい。

・被爆者本人が話をすることは本当はつらいが、
 その思いをしてでも後世に伝えなければいけないと
 語ってくれたのが、強く印象に残った。

・生きている意味は何かと聞かれても、
 きちんとした答えをすぐには出せないが、
 生きていて良かったと思える瞬間に出会えるよう、
 これからも大切に生きていきたい。

・戦争は正義ではなく、大きな悲しみしか残していないこと、
 今の平和が多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。

・原爆の悲惨さは日本人が伝えていくものだと思っていたが、
 世界で共有してかなければいけないものだと思いを新たにした。

・自分自身どれだけ幸せな暮らしをしているか思い知らされ、
 どれだけ戦争について考えておらず、知識もなかったのかと自分を恥じた。

 などなど。

今日、私の大学時代の後輩が、
自分の家に残っている戦時中の品々を見せ、
子どもたちに戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えていかなければ、
とfacebookに載せていました。

その戦時中の品々はこのようなものです。
特に1枚目のものを見て、当時の人々はどんな思いで避難したのか....
察するに余りあります....。

空襲警報発令

戦時中のバッグ

戦時中の水筒

戦争は愚かなもので、
平和を実現するために武力を使うことの虚しさを、
私たちは後世に伝えていかなければいけません。

今、次男が日米交流のために、ダラスを訪れています。
ホストファミリーにとても可愛がってもらっているようです。

この1週間で、何人もの教え子と会う機会がありました。
山あり谷ありですが、素敵な人生を歩んでいると感じます。

こうして平和に暮らせている、
周囲の愛情を感じて生きていることを、
心から感謝しなくてはなりません。

尊い命を犠牲にして、今の世界を残してくれた
戦没した方々に、心より哀悼の意を表します。

508 チーム宮城勉強会2017夏の陣
帰省ラッシュが始まり、渋滞が大変な中、
2本立ての高校教員向けの勉強会が開かれました。
第一部は講義、第二部はワークショップの形式でした。

講義は次の2つ。
「高大接続改革に関する現状」と「入試問題の変化と高校の取り組み」
講師は河合塾東北本部長の谷口哲也さんでした。

非常に準備に時間がかかったことが、資料を見るとわかります。
本当に頭がさがります。そして概要をわかりやすく説明していただきました。

この5月に文科省が公表した「高大接続改革の進捗状況について」と
7月に公表した「高大接続改革の実施方針等の策定について」がベースでした。

まず「高大接続改革に関する現状」では、
大学入試共通テストの概要や実施方針、
英語に関しては資格・検定試験の活用、
2021年度大学入学者選抜実施要項の見直し、
高大接続改革の今後のスケジュール、
大学入学共通テストのプレテストの実施、
そして想定される課題 などについて解説していただきました。

大学入学共通テストでは、従来のマークシート方式と
記述式の併用となる予定ですが、
マークシート方式の問題も思考・判断・表現力を重視した作問にし、
特に次のような点に留意するとのことです。

・問題解決のプロセスを選択させながら解答する部分を含める。
・複数のテキストや資料を提示し、組み合わせて思考・判断させる。
・分野の異なる複数の文章の深い内容を比較検討させる。
・学んだ内容を日常生活と結びつけて考えさせる。
・他の教科・科目や社会のかかわりを意識した内容を取り入れる。
・正解が一つに限られない問題とする。

などなど。

そうすると、高校教員はどんな指導をすればいいのか、
なんて考えてしまいます。

そこでもう一つの講義「入試問題の変化と高校の取り組み」に移りました。
大学入学共通テスト記述式の国語と数学の問題形式、
そのモデル問題、そして採点基準について解説していただきました。
(すでに新聞記事にもなっているので皆さんご覧になっていると思います)

今後高校側に求められる指導については、次の通りです。

☆国語
・文章や資料を読ませ、正確な読み取りや構造化をする力の育成
・生徒自らが知識や情報をインプットして姿勢の育成
・意見論述の機会の提供、書かれたものに対する評価、添削指導

☆数学
・教科書の内容を中心とした知識・技能の習得(従来と変化なし)
・長めの文章から必要な情報の抽出、内容を図表に置き換える力の育成、
・考えた内容を他人にわかりやすく伝えるプレゼン力の育成

したがって、グループワーク等での話し合いや発表や、
他教科での育成も意識した学習機会を設定することを
私たち教員が行っていくことになります。
大変そうですが、何か面白そうな気がしますが。
まあ、前向きに楽しんでいこうと思っています。

最後に、高校の参加型学習に関する実態調査(2015年)結果
について簡単に説明がありました。
参加型学習の内容を含む校内研修を行っているか、という問いに対し、
全国平均29.3%に対して宮城県は21.6%と低く、
東北地方全体も低い傾向にあることがわかりました。
調査から2年経っているので、少しは改善されているでしょうが、
確かに2年前なら私の勤務校も行内研修などやっていませんでした。

長くなってすみません。
これで第一部の講義についてはおしまいです。

第二部は河合塾のジェネリックスキル講座をワークショップ形式で体験しました。
詳しいワークシートは、著作権の問題があるので公開できませんが、
2枚ほどスライドを見ていただきます。

ジェネリックスキル講座

講座目的

テーマは「自分の未来宣言」
自分の将来を展望してみようというわけです。

ワーク1
16の項目について、そうである・ときどきそうである・そうではないに分け(2分)、
具体的に経験がイメージできるものを選ぶ(1分)。
そのうち一つを取り上げ、具体的な出来事や感情・考えを書き出す(4分)。
そして、グループ内(基本4人)で発表し(2分)、他のメンバーからコメントをもらう(2分)。

これ、時間が相当厳しい設定で、相当疲れますし、
内容をシンプルに整理しなければ発表もできないし、
他の人へのコメントもできません。
高校生なら、かなりの訓練が必要だと思います。

ちなみにこれを2回繰り返します。
ですから、自分のネタがつきることもあるかもしれません。
同じ内容の発表やコメントになりがちです。

ワーク2
ワーク1を踏まえて、経験の中に見えた自分を言語化します。
興味・得意(不得意)分野・こだわり・価値観などに言及します。
そして「今の自分」を踏まえて、「なりたい自分」をイメージし、
思いつくことを箇条書きにします。

ワーク3
自分の将来について考え、次のことを言語化します。
・5年後、または10年後にどんな自分になっていたいか、その目標は?
・その目標を設定した理由は?
・その目標を達成するための課題は?
・その課題を解決するために、いつまで、何を、どのようにするか?

このジェネリックスキル講座が目指すのは、
次のような過程を経て、最後の段階に至ることだとか。

無意識で   できない
      ↓
意識しても  できない
      ↓
意識して   できる    = 対応可能の状態
      ↓
無意識でも  できる    = 習慣化し、課題に気づいて解決できる!


残念ながら、ワーク4は時間切れで
全てを体験することは出来ませんでしたが、
自分の振り返る時間が持てたことは貴重でした。

でも、意外だったのは、結構今の自分に満足しているのかも....
もちろん、レベルアップはしたいですが、
違う自分とか、今できていないことを達成したいとか、
そういうことではないという結論に至りました。

私はどういう自己分析テストや心理テストをしても、
自分に自信が持てずに、自己評価が低いのですが、
多分、目標や理想像がぶれずに、それに向かって歩んでいるのでしょう。
それが自分自身への振り返り・分析でした。

非常にためになった勉強会でした。
設定してくださったスタッフの皆さんに、心から感謝します。
そして、ここまで読んでいただいた読者の皆さんにもお礼申し上げます。



プロフィール

Author:montewits
HN:Yu
マヤ文明研究者
高校教員



来訪したお客さまの数



最新記事



アクティブラーニング(KP法)



今後の教育最前線



日本図書館協会選定図書 マヤ文明入門



最新のマヤ概説書



学会・おすすめのサイト



最新コメント



カテゴリ



月別アーカイブ



検索フォーム



RSSリンクの表示



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR